「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「2階で後残ってるのは
  トイレだけだね。。。」


  柊の言葉に頷く俺達。


  「いないとは思うけど、、
  一応見ておこうか。。。」


  電気もついてないしな。


  ガラッ。。。


  「電気付けろ。暗くて見えねぇ。。」


  「偉そうに指図してんじゃないわよ。
  自分で探したら???」


  漣に文句を言いつつ友華が
  電気を付けた。


  その瞬間俺達が見た物は。


  「え・・・・・・・・?」


  俺達は呆然と立ち尽くす。
  

  コレハナンナンダ?


  思考回路がまともじゃなくなる。


  探していた人は笑ってくれなかった。


  痛々しい傷を負って倒れていた。


  「み・・・・らい?」


  誰かが未来の名前を呼んだ。


  顔に髪の毛がかかっていて
  顔は見えない。


  未来じゃないかもしれない、
  そう思った。いや、思いたかった。


  それは多分ここにいる全員が。


  すっと誰かが俺の横を通り過ぎた。


  それが谷口だと気付くまでに
  少し時間がかかった。


  情けないぐらいに動揺していて、
  頭が真っ白になっていて。


  
  
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