「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
あたし×みんな×憎悪
  目を開けると、、目の前に
  人がいた。


  頭がボーッとしてて。


  起き上がると体に痛みが
  走った。


  「いっ・・・・・!」


  目の前の人が慌てて体を支えてくれた。
  

  「無理したら駄目だろ・・・・!!」


  絞り出すような声で。辛そうに。


  あぁ、、そっか。
  あたし、、倒れてたんだっけ。


  「床に倒れてた・・・から
  汚い・・・・よ。」


  その人はまた辛そうに顔を歪めて、
  辛そうな声で言う。


  「汚くなんか・・・・ない!」


  急にぎゅっと抱きしめられる。


  「ゆう・・・・・・き?
  どした・・・・の??」


  名前を呼ぶと、あたしを抱きしめる
  腕に力が入った。どんな表情をしてる
  のかあたしには見えなくて。


  「いいから寝ろ。まだ辛いだろ?」


  「うん。ごめん・・・ね?」


  まだ頭がボーッとしてたから
  あたしは悠樹の言葉に甘えてそのまま
  寝てしまった。


  眠りに落ちる前に悠樹があたしに
  布団をかぶせてくれたのを感じた。


  とてもあたたかくて。いつもの悠樹と
  少し違うことに大して気に留める事
  もなく。寝てしまっていたんだ。


  


  
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