「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  【友華side】


  「未来起きた???」

  
  未来の部屋から柊が出てきた。
   

  「うん。でももう一度寝たよ。
  まだ頭ボーッとしてるみたいで
  俺と悠樹を見間違えてた。」


  「そ、、そう。。。それは、、
  何というか大変だったわね。」


  柊から殺気が出てる。
  あの温和な柊が本気でキレてる。
  顔つきが険しくて冷たい。
  

  「アイツが俺と柊を見間違える
  なんてな。。大丈夫なのか??」


  悠樹は心配そうに聞く。
  悠樹はまだ未来が倒れていた
  ことにショックを受けている
  みたいだった。


  「犯人見つけたら、殺す。」


  桜井はというと、視線だけで
  人を射殺せそうな顔をしていた。


  「漣、殺すとか言っちゃ駄目だよ。
  せめて『しばく』とかに留めて
  おかないとね????」


  柊がいつもからは考えられない
  言葉を発している。


  犯人誰よ??柊怒らせるなんて
  自爆に等しいわよ。。


  桜井と並んでキレたら手が
  付けられないのに。。。。


  「友華も漣も柊も顔が怖いぞ。
  未来が起きてきたら心配する。」


  無意識のうちに自分の顔も結構
  険しかったらしく、悠樹に指摘
  された。

 
  もし犯人が見つかったら自分は
  どうするのだろう?


  その時、自分が怒りに身を
  任せてしまわない自信がない。

  
  怒りを鎮められるかどうか
  分からない。
  


  
  

    
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