「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  【友華side】


  「未来ちゃんと寝たか?」


  「ええ。多分寝てるわ。
  『寝ないと怒る』って言ったら
  大人しく寝てくれたから。」


  「そっか。じゃあ行こうか。」


  未来とお風呂に入った後、、
  半ば無理やり未来を寝かせ
  あたし達は行くことにした。


  谷口と新庄さんが探してくれた、
  犯人たちの所へ。


  「友華、本当に来るのか?」


  「当たり前でしょ。」


  悠樹も柊もあたしが行くことに
  ずっと反対していた。


  『危ないから』と言って。


  あたしだって犯人の顔が見たい。
  言いたいこともある。一発ぐらい
  殴らないと気がすまない。


  「じゃあ、行こう。漣も待ってる。」


  柊の言葉に悠樹が苦笑しながら言う。


  「んー、、アイツは俺達が来るまで
  手を出さずにいられるかどうか。。
  野球部なんだし、あまり問題を起こすと
  ヤバいんだが。。。。。。」


  「待てるわけないじゃない。。
  あの人思う存分制裁加えてるわよ。
  早く行かないとね。。。まぁ、谷口
  さんもいるから大丈夫だとは思う
  けどね。。


  『力加減できなくて相手が致命傷負った』
  とか絶対嫌だし。そんなことになったら
  未来がすごく悲しむわ。。。。」


  「そうだな。じゃあ走るぞ!!」


  悠樹の声に一斉に走り出す。
  あたし達は未来の家を飛び出して
  そのまま約束の場所まで走る。
  
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