「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「どうしたん???」

 
  話をするように促すと。。


  「どうしたは先輩の方です!!」


  怒られた。。。


  何かしたっけ、、あたし。


  「何で怒ってんの??」


  分からなかったからそう聞くと、
  腕を掴まれた。。


  「これは何ですか!!!」


  その仕草でやっと分かった。
  佑輔はあたしの腕に残る傷跡の
  ことを言っていたんだって。  


  あたしはとりあえず誤魔化してみた。


  「えっと階段で転んじゃって。」


  「階段で転んでどうやったら
  そんな打ち方するんですか!! 
  せめてバレーボールで受ける時に
  出来た痣だ、、とかもっとましな
  嘘がつけないんですか!!!!」


  
  火に油を注ぐ、、とはこういうコト
  だろうか。。。。。


  さっきより怒らせてしまった。


  っていうか後輩に怒られるって
  先輩としての立場が。。。


  どうすればいいか考えてると、
  佑輔が急に小さな声で言った。


  「心配したんですから。」


  そっぽを向きながら言う佑輔は
  最高に可愛かったw


    
  
  
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