「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  だけど、そんな時いつも
  思い出すのはちゃんと
  見分けてくれる幼馴染達だった。


  悠樹と友華と俺と未来で
  ずっと一緒にいた。


  そして今は漣も新庄さんも。


  いろんなことがあって
  ただ今は思う。


  この時間が長く続けばいいと。

 
  俺のことを愛してなどくれなくて
  いいから、ただ笑っていて。


  早く幸せになって。


  俺と悠樹を見間違えることなく
  「柊」、とそう呼んで。


  それが俺の願いだから。


  ずっと小さい頃からの。


  それが俺は幸せなんだ。


  片恋の相手を想いながら
  いつの間にか心地よい
  眠りについていた。


  
 


  
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