「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「まだアレ根に持ってるの?
  誘ってきたのは桜井でしょ。。
  あたしからするつもりなんて
  なかったんだし。。。。」


  「あ??てめぇが悠樹のコト
  本気だなんて到底思えなかった  
  から確かめようとしたんだろう
  が。ふざけんな。。。」


  桜井が微妙にキレモードに
  入ってる・・・・・・・。


  いろいろあったんでしょうね。
  まぁ、未来に関係ないなら
  別にいいけど。


  「未来・・・・・・・・?」


  悠樹のつぶやきに全員が悠樹の
  視線を追って校舎の裏庭を見る。


  「神崎拓人・・・・・・?!
  何であの人が・・・・・?」


  声に出さずにはいられなかった。
  何であの神崎拓人が未来に??


  「アイツはっ!!!!!
  目を離した隙に変な奴に
  絡まれやがって!!!!」


  苛立たしそうに机を蹴ったのは
  言うまでもなく桜井だった。


  「漣、落ち着け。別に何も
  されてないだろ???」


  神崎拓人。議員の息子で表向きは
  優等生だけど、喧嘩好きな上に
  女好き。悪い噂が絶えない男。

 
  最悪なことに半端なく強く、
  教師にも影響力を持ち、成績
  も上位で、学校では騒動を
  起こしたことがないから対処
  しようにないっていうこと。


  神崎拓人を表す言葉として、
  『狙われたら最後逃げられない。』



  
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