「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「あたしの何処がいい仔
  なんですか・・・・?」

 
  全く理解出来ないのですが。 


  「先輩に丁寧な所とか?」


  「だからそれ、当たり前ですよ?」


  誰だって先輩には丁寧にも
  なるし、敬意も払うと思うけど。


  「桜井漣だっけ??あいつは
  俺に全く敬意を払わねぇぜ?」


  「漣は先輩とか後輩とか
  関係なく嫌いな人は嫌い、
  無関心は無関心、好きは好き
  って人ですから。。。。」


  「ああそうそう。それ不思議
  だったんだよねー。何でアンタ
  みたいな平凡な女が桜井漣の気
  を惹けたのか。顔は悪くないけど、
  他の女ならもっといい女だって
  いるだろうにさ。意味不明。。。」


  神崎拓人の口調と顔つきが
  徐々に変わり始めた。


  神崎拓人は苛立っていた。


  「漣はあたしのこと神崎さんが
  思うほど思ってくれてないですよ?」


  「そういうところがすっげぇ
  うざいんだけど?自分のことに
  疎すぎ。自分のことには鈍感で
  疎いくせに人のことは親身に
  なりたがる。見ててうぜぇ。。」


  なにやら長々とキレられて
  しまったのだけど。。


  要するに「うざい」って
  ことね・・・・・・・・。


  

  
 
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