「野球が俺の恋人」なんて言わせない！！

　　「最近凹まなくなったの。
　　前は悠樹のことで、、
　　『あたしって悠樹のｺﾄ
　　本気で好きなのかな』
　　とか思って本気で凹んだり
　　したんだけど。
　　
　　なんでかな・・・・・？」


　　最近ずっと思っていたこと。


　　あまりにも悠樹と喋らなさ
　　過ぎて悠樹のｺﾄを自分がどう
　　想ってるのか自分でも分からなく
　　なってた。


　　以前はそのことにものすごい
　　自己嫌悪を覚えたし、、
　　たとえ喋れなくてもやっぱり
　　「好き」だと思った。。。


　　喋れない分悠樹が野球してる
　　姿とかいっぱい見てた。


　　だけど今は。。


　　「他にいるのか？誰か他に
　　好きな奴出来たのか？」

　
　　漣の返事には即答した。


　　「いないよ。あたしが好き
　　なのは悠樹だよ。。。」


　　そう、多分・・・・・。

　　
　　最後のあいまいさに梓が
　　ため息をついた。


　　「未来がそんなんなら本当に
　　全力で取りに行くわよ？？？」


　　「ごめん・・・・・・。」


　　梓が悠樹のｺﾄ好きだって
　　分かっててこんな話する
　　とか最低だよね・・・・。


　　思わず伏目になっていると、
　　梓にぐいっと顔をあげられた。

　　
　　？！え？！

　　
　　「たまにそういうことに
　　悩むのも青春ってもの。。
　　大富豪は終わってないわよ？」