「野球が俺の恋人」なんて言わせない！！

　　【漣side】


　　あの野郎・・・・・！


　　怒りは限界に達して
　　いたが、未来の前では
　　何とか抑えられた。。


　　「てめぇっ！！！！」


　　校舎の裏庭で女と一緒に
　　いる神崎を見つけた。


　　「うるさいな。何か用？」


　　「未来に何を吹き込んだ？！」


　　「吹き込んだも何も事実
　　だろ？？お前が昔は男癖が
　　悪かったっていうのは。。
　　俺のトコには何もしなくても
　　いろいろ情報が流れてきてね。」


　　「まさかっ！！！未来に
　　言ったのか・・・・・！」


　　頭に血が昇る。つい手が
　　出そうになるのを抑える。


　　「意外だな。殴りかかって
　　くると思ったんだけど。。
　　未来の為、、かな・・・・？」


　　「未来に何を言った？！」


　　「心配しなくていいぜ？
　　女癖が悪いってことにして
　　あるから。いくら未来でも
　　アンタが未来と会う前は、
　　男とっかえひっかえしてた
　　なんて聞いたら引くだろうな。」


　　ふっ、と笑う神崎。


　　全身の神経を集中させなければ
　　この男の首をしめてしまいそう
　　なほどの怒りにかられた。


　　「趣味が悪いわね、拓人。
　　からかって遊ぶなんて。」