「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  女の手が首筋に伸びる。


  「拓人と同じくらい
  いい男ね。あなたの方が
  色黒だけど。ふふっ。。」

  
  女の声が響く。
  
 
  「由梨、同じくらいって
  何だ。俺の方が断然いい男   
  だろ。。比べるな。。。」


  「だって似てるもの。
  あたしと遊んでみる??」


  「っ!さわ・・んな・・・!」


  「だってさ。離してあげたら?
  お前の方がよっぽど酷い事
  してるよ。女は怖いな。。。」


  「くすっ。そうね。からかう
  のは辞めてあげる。。拓人、、
  そろそろ行かない???」


  由梨と呼ばれた女と神埼が
  去っていく。。。


  気持ち悪ぃ・・・・・。

  
  っ。。。心臓が嫌な音を
  たてる。。


  どうにも耐えられなくて
  校舎の壁にもたれかかった時。


  「漣!!!どうしたの?!」


  女の声が聞こえた。


  さっきの女と同じ『女』なのに
  まるでちがう未来の声が。。


  心配そうに顔をのぞきこんで
  くる。そんなヤバい顔してん
  のか・・・・・?


  


  


  


  
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