「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「お前さ、、馬鹿だろ。。」


  はぁとため息をつく漣。


  「だって。。。ホントに
  寂しかったんだもん。。。」

 
  「そうだとしてもそれを
  悠樹に言うなよ。。。。。
  本気で好きな男に向かって
  『他の男のトコに行きたくなる』
  とか普通言わねぇだろ・・・・。」


  呆れ果ててる漣。。。


  「う。。分かってるけど、
  止まんなかったんだもん。。」


  怒って一足先に友華達のいる
  教室に向かってしまった悠樹。。

  
  喧嘩したのって久々かも。。


  はぁ・・・・・・・・。


  これじゃあただの軽い女みたい
  じゃん・・・・・・・。


  泣きたい。。。。。


  「まぁ分からんでもないけどな。
  寂しかったんだろ。。もっと悠樹に
  かまってほしかたんだろ。。。」


  「うん。。。すごい寂しかった。」


  ぼそぼそと言うと漣によしよしと
  頭をなでられた。。。


  「なんか漣ホント優しくなった
  よね。。なんで????」


  「もともと優しいだろ。。」


  その悪戯っぽい笑い方はやっぱり
  ちょっと拓人に似てる。

  
  言うと怒りそうだから絶対怒るから
  もう絶対言わないけど。。。

 
  「最初の方ホント嫌な奴だったもん。
  悠樹との仲を邪魔しようとしてくるし、
  やることなすことホントうざかったし!
  なにこの性悪男!って思ってた。。。」


  「う・・・・・。悪い。。。。」  

  
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