「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「分かった。。じゃあ友華。
  友華の恋バナ聞かせて♪」


  楽しそうな梓。。


  「友華の恋バナってそいえば
  あんまり聞いたコト無いんだよね。   
  あたしもすっごい気になる!!」


  そう。友華は昔からあたしに
  恋バナをしてくれない。


  したくないのかなーと思って
  今まで深く突っ込まずにいたけど。


  この際ぜひ聞きたい!!!


  「恋バナって・・・・・・。
  何にもないのよ。。恋なんて
  しないから。だから話すこと
  なんてないわ。。。。」


  かなり困った顔でちょっと
  テレながら言う友華はとっても!
  可愛かったのデス♪

  
  「つまり、、恋愛経験ゼロって
  こと?!井上さ、、友華が?!」

 
  微妙に『井上さん』と言いかけて
  言い直したのは勿論あたしではなく 
  梓である。。。


「ん、でも友華ってしょっちゅう
  告られてるよね?一回も付き合った
  ことないの、、、本当に???」


  廊下を歩いてると友華だけ
  呼び出されることが度々。。。


  相当モテまくってるはずなんだけど。。


  「だって喋ったこと無い人とか
  から告白されるのよ??誰も
  あたしの内面なんて見てなくて
  顔だけで告白しにくるってこと
  じゃない。。そういうの嫌なの。」


  「あぁ、、すっごいよく分かる。。
  誰も内面なんて見てくれないもんね。
  この人、あたしの何処好きになった
  のよ?顔?って思ったりするし。。。
  可愛いからとか言われた時にはね、
  『またかよ』って思うよね・・・・・。」


  何か本気で深刻な顔で凹んでる二人。。


  もしもし??あたしからしたら相当
  うらやましい悩みですけどね??


  『顔で選ばれたくない』なんて
  一回言ってみたいわー・・・・。

  
  しかもこの二人が言うと全然嫌味
  じゃないし。。ホントに苦労してん 
  だなーって思っちゃう。。。。


  う、、うらやましい!!!
  


  



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