「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「新庄さんは?悠樹のこと
  まだ好きなんでしょ???」


  「友華、、自分は下の名前で
  呼ばせといてあたしのことは
  下の名前ってどうなの。。。
  ちゃんと『梓』って呼んでほしい
  んだけど??あと、『まだ』って
  ちょっとひどくない?!確かに
  最近悠樹君は未来のコト気にしてる
  けど、、負けるつもりはないわよ!」


  「そ、、そうね。。ごめん。。
  でも、梓こそたくさん言い寄って
  くる人いたんでしょ??悠樹より
  いい人とかいなかったの?」


  た、、確かに。。。


  よく考えたら梓って恋愛経験豊富
  だし、、葵中ってやたら美形な人
  多いって有名だし。。。


  「駄目ね。。性格が最悪なのよ。
  葵中って男子も女子と似たような
  もんなの。どれだけいい女を自分
  のものにするか、そういう考え方
  の奴ばっかなのよ。学校内では
  大人しいけど、裏では悪どいこと
  ばっかやってる奴とかね。。。」


  「そっか、、葵中って表向きは
  そんな荒れてないんだっけ。。」

  
  前に梓がそんなようなことを
  言ってた気がする。。。

  
  「そう。だから余計っていうか  
  狡賢くてやたら裏事情に精通
  してる奴が多いのよ。。表で
  暴れないから性質悪いの。。。」


  「悠樹に惚れたのはいつ??
  この学校来る前にもう告って
  るんだよね?確か。。。。」


  「あの時は本気で告白したわけ
  じゃないわ。。野球がやたら
  強くていい男って評判だったのよ。
  だから捕まえておこっかな、、って
  そんな感じで。正直振られると思って
  なかったから若干興味湧いたというか
  腹立ったというか。葵中から抜け出す
  いい機会だと思ってこっちに来たって 
  ワケ。そしたら未来にガツンと言われて  
  悠樹君の良さが見えたってワケよ。。」


  
  
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