「野球が俺の恋人」なんて言わせない！！

　　【男子side】

　　
　　「さてと、、誰から話す？？」（柊）


　　「やっぱり何といっても悠樹から
　　だろ。今好きな奴とかいねぇの？」（俺）


　　「何でいきなり俺に振る？！俺は
　　そういうのは駄目だって。。。」


　　めちゃくちゃ困った顔の悠樹。


　　「いいなーと思う仔とかは？？」


　　柊は時々意地悪だ。。。。


　　悠樹が無意識に未来のことばっかり
　　見ていることを知っていながらそんな
　　事を言う。「それが片思いの一歩手前。」
　　ってことぐらい言ってやればいいのに。。


　　答えを自分で見つけるまでそっとして
　　おくつもりなのか・・・・・・・？


　　悠樹はいつ気付く・・・・・？


　　いや、そもそも悠樹は未来の事を
　　本当に気にしてるのか・・・・・・？


　　俺達が勝手にそう思ってるだけ
　　だとしたら・・・・・・・？


　　ふと視線を感じて顔をあげると、　
　　柊が笑っていた。


　　『大丈夫』そう言われた気がした。


　　でも、それだけで俺は安心した。


　　柊は悪い方向には持っていかない、
　　なぜだか強くそう思った。


　　そう。たとえ、柊が未来の事を
　　好きだったとしても。。。


　　気付かないと思ったのか？？？


　　俺がお前の気持ちに。俺にはお前が
　　誰よりも未来を大事に思う気持ちが
　　痛いぐらい分かってる。伝わってくる。


　　お前の言葉から。行動から。未来を見る
　　優しい目から。


　　気付かないとでも思ったのか？

　
　　お前はそれでいいのか・・・・・・？