「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「うん。俺もそう思う。」


  まるで、『正解』とでも言うように
  綺麗な笑顔を浮かべて柊が言った。


  そっか。だよな。。。

  
  柊は辛いなどと思っていない。


  早く二人が上手くいけばいいと
  思っている。


  俺と同じように。

  
  いや、俺が思うのよりもっと強く、 
  もっとずっと昔から。


  俺と柊が思い描く『未来』は
  やってくるのか。


  それは俺等の力量次第ってことか?


  あの鈍感すぎる二人をくっつけるには
  ほっといたら何十年もかかりそうだ。


  俺等が何とかするしかねぇよな?


  「頑張ろうね?漣。。。」


  何でもバレてやがる。。


  まぁでも、柊にならいいか。


  吹っ切れた。何かが。


  俺が望む『未来』が何なのかが
  はっきり分かった。


  そういうことかよ?柊。


  この話合いは悠樹のためじゃなくて
  俺のためってわけなんだな??


  柊の顔を見るとやっぱり『正解』 
  って顔をしてる。ものすごい子供
  扱いだな、、おい???


  「やっぱお前はすげぇな。」


  心からそう思うぜ?

 
  お前には一生かかっても
  勝てねぇよ。 
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