「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  それから数時間後。。


  「またサボってるし。。。」


  ひょこっと顔をのぞかせた女。


  「お前もサボってんじゃん。。」


  「失礼だし!もう放課後ですけど!」


  あー、、もうそんな時間なのか。


  「つかお前部活は?」

  
  はぁーっと盛大にため息つかれた。


  「あのねぇ。。今日からテスト週間
  なんですけど。テストが終わらないと
  クリスマスも冬休みもやってこないの!
  拓人ほんっと馬鹿なんだから。。。」


  テスト週間だっていうのは分かった。

 
  でもなぁ・・・・・・・・・。


  「お前に馬鹿って言われたくねー。」


  「ほっといて!!どうせ拓人みたいに
  サボりまくってても頭いい人とは違う
  けど!馬鹿は馬鹿なりに頑張ってんの!」


  「はいはい。で、何しに来たワケ?」


  「や、全然特に用はないんだけど。
  え、、来ちゃ駄目だった??」

 
  そんななんの穢れもないみたいな
  純粋な目で聞かれてもねぇ。。


  すんげぇムカつく。


  「何?俺に遊ばれにきたわけ?」


  あーあ。。何か俺今めちゃくちゃ
  性格悪い顔してそう。


  「市川悠樹に相手にされなくて
  寂しいから他の男に癒されにきた?
  相手してやるよ、、未来チャン??」


  怒れば?怒って二度と俺の前に
  姿現さなくなればいい。


  俺は桜井や市川とは違う。お前のこと 
  好きじゃねぇし、優しくもしてやらない。


  


  
  

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