「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「お兄ちゃんとして未来の勉強  
  でも見てやろうと思ってな。。」

  
  「恭介分かるの??」


  「中二の勉強ぐらい分かるって!」


  ホントかなぁ・・・・・・?

  絶対漣とか友華とかのが教え方
  上手いと思う・・・・・・・・。


  「テスト勉強とか憂鬱。。。」


  「そんなこと言ってるから
  成績上がんねぇんだろ。俺が
  教えてやるからちゃんと勉強
  しろ。受験できねぇぞ。。。」


  「いや、、いいよ!!漣野球の
  練習あるでしょ放課後!!!」


  漣の野球の邪魔してまで
  一緒にいたいとは思わない。


  「あーそうだった。悪ぃ。
  練習は出ないと。体なまる。」  


  淋しいけど。


  分かってる。きっとまたそうやって
  淋しくて拓人に逃げるんだあたし。


  「未来はあたしと一緒にいる
  にきまってるじゃない。。。」


  あぁ、また友華が漣に火花散らしてる。


  「友華もいいって。。友華に勉強
  教えてもらうの待ってる仔達いっぱい
  いるのに!!怒られちゃうよっ!」  


  一緒にいてほしくて。


  けど、言えない。自分のために
  他のコト犠牲にしてってことだもん。


  なんか無性に拓人に会いたい。


  『お前なんかどうでもいい』
  そういう態度の拓人の側にいる
  のは安心するから。


  気を遣わなくていいっていうか。


  何も喋らなくてもよくて。
  お互い無言でよりかかってる
  だけのこともよくあるし。


  「ごめん。ちょっと行ってくる。」


  「は?!おいっ、お前もう授業 
  始まるぞ?!未来!!!!」


  悠樹の驚いた声が後ろから
  聞こえる。
 
 


  


  
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