「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「おい、、何のつもりだお前。」


  「いいじゃん。どうせ勉強もしてなく
  て暇人でしょ。。かまってよ。。」


  我ながらなんて無茶苦茶な言い訳。


  でも、知ってるから。文句言ってても
  最後は側に居させてくれること。

  
  悠樹たちと一緒に居られない寂しさを
  埋めに来てる都合のいいやつなのに。


  「またなんかぐだぐだ悩んでん
  のかよ。めんどくせぇ奴だな。。
  ほらよ。。とりあえず食え。。」


  そう言って、箱チョコを投げてきた
  拓人の優しさに泣きそうになった。


  「なんか今日やさしい。気持ち悪い。
  このチョコやばいんじゃ。。。」



  ついつい憎まれ口を叩いてしまう。


  「お前ほんっと俺の前では性格
  わりぃな。。俺は女には優しいん
  だよ。だからもてもてで困ってん
  だろうが、、、、いつも。」



  なんか、ね。やっぱり優しいね。
  そんなに優しくしないで。いつも
  みたいに突き放してくれなきゃ。



  じゃなきゃ、ほんとに泣いてしまう。


  
  「聞いてやるよ。言え。」


  
  
  


  
  



  
  


  
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