「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「ふざけないで。
  あたしは野球が好きなの。
  だからこそマネージャーには
  ならなかった。


  野球を悠樹に近づく手段に
  したくなかったから。
  
  野球が好きだし、悠樹が
  何よりも野球を好きだって
  知ってるから。


  あたしが言ったのはね、
  本当に好きならもっと
  知ろうとするんじゃないの?
  ってこと。


  それに、マネージャーに
  なったからにはちゃんと
  野球について勉強するべき
  なんじゃないの?」


  背中に寒気が走った。
  決して声を荒げることなく
  淡々と語る。冷静に。


  こんな仔だった?
  もっと馬鹿そうで制御
  しやすそうだと思ってたのに。


  何なの??この仔は。。

  
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