「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  ここに来てから
  何も知らないあたしのことを
  気遣ってくれた。


  何故もっと早く
  気付かなかったんだろう?


  彼は出会った中で一番いい男
  だった。


  それに気付いたのは
  この仔のおかげ。


  悔しい。


  今までちゃんと市川君に
  向き合わなかったことが。


  この仔には到底敵わない
  んだってことが。



  「・・・梓?」


  「ごめん。今まで市川君のコト
  本気じゃなかったの。」


  
< 51 / 399 >

この作品をシェア

pagetop