王女・ヴェロニカ
・怪しい商人たちとエンリケ弟が明け方、ジャジータを出発した。兄は屋敷に残っている模様。ここ最近、姿は見ていない。
・薬物は『白い亡霊』と呼ばれている。依存性が高く、使えない兵士が多数出ているっぽい。変な薬。
・生産地は砂漠の工場。ピッカ一団がジャジータまで運んでくる。町はずれの工場に搬入されて、さらに加工される。
・ティーラカ(港町)→陸路首都。奴らのお気に入りの道。
・今回は、道々募兵する。首都についたときはかなりな量の兵になっている計算。

「エンリケは、自分の意のままになる強い軍を作っているってことか……?」
「はぁ、良く聞こえなかったんですが、ゆくゆくはリッサンカルアに攻め込んで、このあたりを統治する王になるんだとか。野望の塊みたいな男ですぜ」
「助かった、ご苦労だったな」
 
 羊皮紙を丁寧に折りたたんでジャケットのポケットに押し込んで、ソファーに座る。
(なんか……つっかれたー……。ヴェロニカ、どうしてっかな……)
 
< 114 / 159 >

この作品をシェア

pagetop