王女・ヴェロニカ
「マイク、ヴェロニカさま……。ここを囲んでいるのはきっとわたくしの父……エンリケ軍です。軍勢の指揮をとっているのはピエロの仮面です」
「なんでヴェロニカ軍が襲われるんだ? 最愛の娘がいる場所を襲撃するよう指示を出すとは思えない。きっとこれは何かの間違いか手違いだろうな。そこまで統率がとれた感じもしねぇ。ビアンカ、気にするな。それより、ヴェロニカの着替えが終わったらヒーリアさまとハリーの傍へ行ってくれ。きっと動揺してる」
マイクの指示に、こくこく、と頷いたビアンカの顔は、血の気がすっかり失せてしまっていた。
「なんでヴェロニカ軍が襲われるんだ? 最愛の娘がいる場所を襲撃するよう指示を出すとは思えない。きっとこれは何かの間違いか手違いだろうな。そこまで統率がとれた感じもしねぇ。ビアンカ、気にするな。それより、ヴェロニカの着替えが終わったらヒーリアさまとハリーの傍へ行ってくれ。きっと動揺してる」
マイクの指示に、こくこく、と頷いたビアンカの顔は、血の気がすっかり失せてしまっていた。