愛してるって囁いて

お店についた。
食堂かと思ったけど
隠し屋になっていて
お洒落なお店だが
オーナーが、洸さんの友達で
気さくな、いいお店で
料理も美味しかった。

帰りに、オーナーに
美味しかったと、お礼を言うと。

「洸が、女性を連れてきたのは
はじめてだよ。

冷たそうにしてるけど
いい奴なんだよ。
わかりづらい奴だけど
宜しく頼みます。」
と、言われた。

「おい、余計なこと言うな。」
と、洸さん。

洸さんにも、
「とても、美味しかったです。
お洒落だけど、気疲れしないとこが、
また、良かった。
ご馳走さまでした。」
と、お礼を言った。

車を園に置いていたので
保育園まで送ってもらった。

洸さんに
「俺にも、子供に向けたような
笑顔を向けてほしい。
ダメか?」
と、言われて

「どういう意味ですか?
子供の同じ扱いをしろと?」
と。

「ちっ、違う、
お前から笑顔を向けてほしい。
優しい言葉をかけてほしい。
沙代の笑顔に
心を持っていかれた。

沙代を好きになった。」
と、言われて

私は、あたふたしてしまった。
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