愛してるって囁いて

おでこに、何か温かい物が
当たっているようで
目を覚ますと
洸さんがいて、びっくりした。

「なんで、いるのですか?
まだ、治りきってないのですから
帰って、寝てください。
私は、もうお邪魔しませんから
ゆっくり、寝てください。」
と、言って、布団をかぶる。

「沙代、ごめん
俺が、言ったこと、したことは、
お前を傷つけたんだよな。
俺は、沙代が、大好きな保育の仕事に
風邪をうつして、いけなくなるといけないと
思ったんだ。
昨日も、寝ずに看病してもらって
疲れていると思ったから
言っただけなんだ。
でも、あれから、千恵が来て殴られた。
沙代が、風邪引いて倒れたとき
あんた、何も知らされなかったら、
どう、思うの?
思いやりで、言ってるかもしれないことでも
時には、人を傷つけるんだよ。
苦しいとき、辛いときに、助け合えなくて
なにが、結婚なのよ。
沙代を泣かすなら、もう付き合いも
やめさせるから。と、言われたよ。
本当に、ごめん。」
と、頭を下げてくれた。

お姉ちゃんから、殴られて
大丈夫だったのか、心配になって
顔をだすと
「やっと、可愛い顔が見れた。」
「可愛くないもん。
お姉ちゃんに少しは似たら、
綺麗だったかもしれないのに。」
と、言うと。

「沙代、お前天然か?」と
「へぇ‥」
「まあ、いい。
沙代が、良ければ
一緒に家に行ってくれないか?」
と、言われて
迷ったけど、一緒に行った。
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