愛してるって囁いて

洸は、
「御電話変わりました。
藤堂 洸と申します。
千恵さんと同じ職場の副社長を
しています。
お電話で、失礼だと、思いましたが
沙代さんと結婚したいと思っています。
ご了承いただけますか?

出来ましたら、式前から
一緒に生活したいと考えています。」
と、言うと

父は、ずっと相づちをうちながら
話を聞いていた。

「洸君だね。
千恵の大学からの友人の子だね。
そうか、沙代がね。
僕は、反対しないよ。

沙代は、千恵みたいに、
しゃきしゃきする子ではないが、
優しくて、思いやるのある子なんだ。
でも、間違ってると思うとちゃんと
指摘ができる子。
沙代が選んだ人だ。
間違いないと、わかるよ
洸君、沙代を宜しく頼むよ。」
と、言った。

「ありがとうございます。
僕を覚えていてくれたのですね。
沙代さんを必ず幸せにします。
私の家族に紹介して、
また、式の話を進めながら、
お父さんと相談して良いですか?」
と、言う洸に
「それで、頼むよ。
メールでも、いいし。
連絡ください。
くれぐれも、君のご家族に
宜しく、伝えてください。
沙代にもう一度、いいかな。」
と、答えると。
「はい、変わります。」
と、洸に電話を渡されて
沙代は、
「お父さん、ありがとう。」
「沙代、おめでとう
洸君と、幸せになりなさい。
式には、必ず帰るから
洸君と洸君のご両親、千恵とよく
話して決めなさい。
沙代に会える日を楽しみにしてるから。」
と、言われて
「うん、うん、ありがとう
お父さん、まってるね。」
と、涙が流れた。

お父さんは、姉と話し
電話をきった。

洸は、私の頭を撫でながら
「良かったな。」
と、言ってくれた。
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