愛してるって囁いて

少しの荷物をもって、
洸のマンションに戻った。

週末に、
洸のお家に挨拶に伺うことに。
はじめて聞いたが、
洸には、弟が一人
お母さんは、専業主婦
お父さんは、警察官だと
言われた。

洸も、小さいときは、警察官に
なりたかったらしいが

大学時代に三人で起業した
会社が面白いほど
上手く行き、今に至ってると

愛想のない、洸は、
社長向きではないから
陽鶴さんが社長になり、
商才のある、洸は、副社長
洸を手助けするために
司さんが秘書としてついた。

で、社長秘書は、
会社の顔となるからと
姉が抜擢された。
三人の経営は良好で
会社は、かなりの規模みたい。

洸は、
「二人の関係者だけで、
海外で式を挙げて、
そのまま、新婚旅行に行こう。
会社や各関係機関には、
社報で知らせる。
沙代の園の方は、どうする?」

「父の事を考えると
海外での、式の方が良いと思う。
日本で挙げると、
先生方も大変だから
身内だけなら、先生方にも
迷惑かけずに済むよね。」

「本当、お父さんが、言ってたけど
自分より、人の心配か?
沙代、改めて先生方は食事に
招待しような。」
と、言ってくれた。

「ありがとう。
私の職場のことまで
考えてくれて。
    大好き、洸。」
と、言うと。

洸は、
「俺は、愛してる。」
と、チュッとキスをする。
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