愛してるって囁いて
ハクサンチドリ『誤解』

あ~、またやっちゃった。

私は、自分の思っていることを
直ぐに口に出してしまう。

元彼にも、お前は強い
俺は、守ってあげたいタイプの女の子が
好きだから
と、言われて別れた。

別に強いわけじゃない
おかしいことは、おかしいと
嫌なことは嫌だと
言うだけなんだけど。

まぁ、挑発されない限り
我慢するんだけど。

一応、年上の人だし、
明日、お姉ちゃんにあやまっとこ。


さて、クラスの壁紙を
端午の節句と七夕分を作成
しようと。




そのころ、庭では
四人で、ワイワイしながら
飲んで、食べていた。

洸は、沙代みたいな女は、初めてだった。

俺たち三人を見ると、女は皆媚を売り
色目を使い、臭い香水を振り撒いてくる。

千恵は、大学から知っているが
そんな女達と違う。
それに、千恵は美人の部類だが
男みたいにサバサバしている。

沙代も陽鶴達をみて、顔を赤くしたから
はっ、こいつもか‥‥と思っていたら

食うだけ、食って
俺に、文句言って、
さっさと、家に入って行った。

「ククっ」と、笑っていると

陽鶴達が、
「何を思いだし笑い
してんだよ。気持ちわりぃ。
てか、お前が笑うなんて‥‥‥」

「はあ?俺だって、
笑うことだってある
俺を、何だと思っている。」

「あ~、冷酷」
「無表情」
「鬼畜」
と、言いたい放題。

ふん!
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