愛してるって囁いて

沙代に頼まれて、
保育園の絵を大事に車に乗せて、
向かう途中に
陽鶴から、電話がはいり。
「会社で、トラブったから、すぐ戻れ。」と

えっ、と思うが、
会社に戻り
陽鶴の元にいくと

陽鶴は、バタバタしていて
洸は、ソファに座っていた。

「すまん、千恵。」
と、陽鶴が言うから、
「大丈夫だよ。」
と、言いながら
近くにいた洸に
「洸、ひま?」
と、訊ねると、
「後は、お前じゃないと、
出来ないみたい、だからな。」
と、言うから、
「じゃさ。
私の車の中に絵が置いてあるの、
それを沙代の保育園に
持って行ってくれない。
沙代が、待ってるの。」

「嫌だ。」
と、言う洸に、
陽鶴が
「お前、今は暇だろ?
千恵が、残りはやってくれるから
行ってこい。」
と、言われて
洸は、渋々、絵を自分の車に乗せ
千恵に聞いた住所に運んだ。


保育園につくと
こんな時間にも、子供がいるんだと
感心しながら、歩いて建物に近づく

沙代が、子供と遊んでいた。
楽しそうに、している。
洸は、声をかけるのも
忘れて、その様子をみていた‥‥‥‥

すると、女性がきて。

「ママ~っ。」と、子供が
嬉しそうに、女性に抱きついた。

沙代が
「お母さん、お疲れ様です。
よう君、良い子で待っていましたよ。」
と、言うと
「いつも、沙代先生、ありがとうございます。
遅くなってすいません。」
と、頭を下げる母親に
「大丈夫ですよ。
お母さんもお仕事大変ですね。
じゃ、また、明日。」
と、手を振り帰って行った。
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