クールな溺愛彼氏様⁉︎



せっかく、椋平との初めてのちゃんとしたデートで浴衣まで着て来たのに。
すっごくすっごく楽しみにしてたのに。



「来年、また来ればいいだろ」



椋平が私の手を強く握りそう言った。
私は椋平の顔を見上げる。




「うん」




来年。
来年も一緒にいるってことだよね。

ずっと一緒ってことだよね。




一瞬だけ、さっきの光景が頭を過ぎったけどすぐに目を閉じて消し去った。





「来年も、一緒に来ようね」





雨が少しだけ小降りになった好きに私たちは移動した。
椋平に連れられやってきたのはコンビニ。
ちょっと待ってろって言われて待っているとコンビニ袋を下げた椋平が戻ってきた。





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