クールな溺愛彼氏様⁉︎
「気に入ってくれたのかな?」
「さあ―。気に入ったのは、未侑だったりして」
「えー、ないない」
そんなやり取りを交わしながら私たちは仕事に戻った。
常連さんが増えてくれることは嬉しいことだし。
このお店が賑わってくれたら私は嬉しい。
チリンチリンと鈴の音がして見る。
「いらっしゃいませ!」
椋平の姿に大喜びで尻尾を振って出迎える。
「はしゃぎすぎ」
「へへっ。こちらへどうぞ」
仕事は仕事。
ちゃんとしなくちゃね。
椋平を席に案内する。