クールな溺愛彼氏様⁉︎



今日は散々な日だった。
そんなことを思いながらカフェを出た。
大通りに出ると、そこに東雲さんが立っていたのだ。



「あ、お疲れ、未侑ちゃん」



ひらひらと私に向かって手を振る。
なんで本当に待ってるの!?



「ちょっと、困ります」

「なんで?」

「彼氏がいるって言ったじゃないですか」

「そんなの、理由になる?ならないよね」



ズイッと距離を縮められ戸惑う。
なんでこんな強引なの?

そもそも、今日初めて会ったのに好きとか、なんなの?




「好きとか、そんなの、信じられません」

「どうして?」

「どうしてって、今日初めて会ったんですよね?」

「そうだけど」

「それで好きとか言われても、そんなの・・・」

「未侑ちゃんって、細かい事気にするんだね」




こ、細かいこと!?
それが、細かいことなの?




< 111 / 243 >

この作品をシェア

pagetop