クールな溺愛彼氏様⁉︎
今日は散々な日だった。
そんなことを思いながらカフェを出た。
大通りに出ると、そこに東雲さんが立っていたのだ。
「あ、お疲れ、未侑ちゃん」
ひらひらと私に向かって手を振る。
なんで本当に待ってるの!?
「ちょっと、困ります」
「なんで?」
「彼氏がいるって言ったじゃないですか」
「そんなの、理由になる?ならないよね」
ズイッと距離を縮められ戸惑う。
なんでこんな強引なの?
そもそも、今日初めて会ったのに好きとか、なんなの?
「好きとか、そんなの、信じられません」
「どうして?」
「どうしてって、今日初めて会ったんですよね?」
「そうだけど」
「それで好きとか言われても、そんなの・・・」
「未侑ちゃんって、細かい事気にするんだね」
こ、細かいこと!?
それが、細かいことなの?