クールな溺愛彼氏様⁉︎
そんな感じで、東雲さんと言葉を交わすことなく30分が過ぎた。
いつも通り、椋平がやってくる。
私の癒しの時間!
あんな奴なんか忘れてやる。
「いらっしゃい」
「よ」
「なんか、お疲れ?」
「最近、忙しんだよ」
やってきた椋平は少し疲れ切った顔をしていた。
最近、帰りも遅いみたいだし、大丈夫かな?
「無理、しないでね」
「ん」
席に案内していったん下がる。
椋平の仕事は、私にはわからない。
何もしてあげられない自分が歯がゆい。
水を運び、注文を聞くと何かしてあげられることは・・・なんて考えながらボーっとしていた。
だからつい、東雲さんのいる席の側を通ってしまったんだ。