クールな溺愛彼氏様⁉︎
「ウソだよ。お水、お願いね」
そう言って笑うと手を放される。
私は急いでカウンターに戻ると水のポットを持って戻る。
「お待たせいたしました」
「ありがとう」
「もう、やめてください」
「なにが?別に、ただ通ってるだけじゃん。何か問題ある?それとも、ここはお客を選ぶの?」
「そ、それは・・・」
東雲さんの方が一枚も二枚も上手。
迷惑しているのはお店じゃなくて私。
だから、強気に言えるわけない。
こんなところ、椋平に見られたくないのに。
ちらっと椋平を見ると、椋平は忙しいと言っていたこともあり仕事をしている様だった。
気づいてないみたいでホッとする。
「明日で一週間だから、ちゃんと考えといてね」
「え?」
「告白の返事」
「そんなの・・・」
もう返事ならしたのに。
無理だって言ったじゃない。