クールな溺愛彼氏様⁉︎
「ほら、別に未侑ちゃんが男と一緒にいようと別にいいってことだろ?」
「そんな・・・」
手をダランと下に下げ、椋平が去っていく方を呆然と見送る。
なんで・・・?
今、私たちの方見たのに。
なにも言わずに、どうしていってしまうの?
「俺だったら、こんな風に彼女が他の男と夜に二人で会ってたら、なにがなんでも邪魔しに入るけど。未侑ちゃんの彼は、そうじゃないんだね」
「・・・っ」
「ね、ほら。俺にしとけよ。俺なら、未侑ちゃんの事大事にする。寂しい想いも、そんな思いも絶対にさせないから」
東雲さんはそう言って私の顔を覗き込む。
でも、私の耳には聞こえなかった。
どうして・・・。
椋平。
本当に、私が誰と一緒にいても関係ないの?
なんとも、思わないの?
椋平!