クールな溺愛彼氏様⁉︎



「どうしたの?」

「いや・・・、なんでも・・・。あの、昨日の事は、忘れろ」

「え?忘れろって、なにを?」




忘れなきゃいけないようなことなんて、あったっけ?
ていうか、なんでそんな事・・・。



「あの男に、言った事とか・・・」

「なんで?私、嬉しかったよ?椋平が、俺の彼女だって言ってくれるなんて思わなかったからさ・・・。すごく嬉しかった」




思い出しても胸がキュンとなる。
椋平が、あんな独占欲みたいなのを露わにするなんて。
私、愛されてるんだなぁって。




「愛されてるって、幸せだよ!」

「っ、忘れろ!恥ずかしくて、死ねる・・・」

「ふふっ、キャラじゃないもんね」





椋平があんなことを言うタイプじゃないってわかってる。
かなりの勇気を出してくれたんだってわかるよ。
だからこそ、私、椋平に怒ってた気持ちとか全部吹き飛んだもん。





< 137 / 243 >

この作品をシェア

pagetop