クールな溺愛彼氏様⁉︎
「どうしたの?」
「いや・・・、なんでも・・・。あの、昨日の事は、忘れろ」
「え?忘れろって、なにを?」
忘れなきゃいけないようなことなんて、あったっけ?
ていうか、なんでそんな事・・・。
「あの男に、言った事とか・・・」
「なんで?私、嬉しかったよ?椋平が、俺の彼女だって言ってくれるなんて思わなかったからさ・・・。すごく嬉しかった」
思い出しても胸がキュンとなる。
椋平が、あんな独占欲みたいなのを露わにするなんて。
私、愛されてるんだなぁって。
「愛されてるって、幸せだよ!」
「っ、忘れろ!恥ずかしくて、死ねる・・・」
「ふふっ、キャラじゃないもんね」
椋平があんなことを言うタイプじゃないってわかってる。
かなりの勇気を出してくれたんだってわかるよ。
だからこそ、私、椋平に怒ってた気持ちとか全部吹き飛んだもん。