クールな溺愛彼氏様⁉︎



「おはよう!」

「ああ。お待たせ」

「ううん。じゃあ、行こう!」




こんな風に、日中に外で二人で会うってすごく新鮮。
普通のカップルだったら、きっと当たり前なんだろうけど。


嬉しくて、はしゃいじゃう。
手、繋ぎたいな。

そっと手を伸ばそうと思ったら、椋平の方から手を繋がれた。



「あ・・・」




顔をあげると、椋平は照れ臭そうに顔をそむける。
嬉しい。
私はにっこり笑って、その手を握り返した。


椋平から、手を繋いでくれた。
すごい、記念日だね。



「途中、乗り換えがあるんだろ?」

「うん。でも1回だけだよ」



携帯で路線図を見ながら答える。
今日は、水族館に行く。




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