クールな溺愛彼氏様⁉︎
★密告
「どうしたの?顔色すごく悪いけど」
仕事の途中、加奈子が心配そうに顔を覗かせた。
「え・・・、あ・・・。ご、ごめん」
気づけば仕事中も上の空で、身が入らないことが増えた。
止まらない手紙が恐怖を蓄積させていく。
あの、誰かに追いかけられたあの日から。
「未侑、お前ちょっと休憩はいれ」
「店長・・・」
「その顔でフロアでられても困る。いいから行って来い」
私の様子を見ていた店長に言われ、私は言葉に甘えてバックに下がった。
加奈子の心配そうな視線を背中に受けながら。
「お前、あれからなんかあったのか?」
「え・・・」
私を追ってバックに入ってきた店長に問われる。
店長は、私が追いかけられたことを知ってる。