クールな溺愛彼氏様⁉︎
「落ち着け、どうした?」
「・・・っ、あ・・・、はっ・・・・」
「大丈夫だ。大丈夫。ゆっくり息を吸って吐くんだ」
背中をさすってくれる店長の手が優しくて。
しばらくしてようやくうまく息が吸えるようになった。
「どうした?」
「・・・これ」
店長に優しく言われ、私は握りしめていたその手紙を渡した。
それは、真っ白な封筒で、毎日家に届けられていたものに似ていた。
「これって、お前、どこで」
「・・・常連さんに・・・渡されて。で、でも、白い封筒なんて・・・いくらでもあるし・・・。でも、それ見たら・・・怖くなって」
「開けてもいいか?」
店長に言われ、私は小さく頷いた。
店長は、手紙の封を開け中を確認する。
「・・・常連って、あの帽子を深くかぶってた?」
「・・・はい」
「そうか・・・」
店長はそう言うと、私の頭をポンポンと叩いた。