クールな溺愛彼氏様⁉︎



「カフェの・・・」

「ああ。店長の三枝健太郎です。未侑の、彼氏さんだよね?」



やっぱり、向こうにも覚えられていたか。
下手なことは言えないし。

どうしたものか。




「・・・未侑は、俺んちにいる」

「え?」

「あ、言っとくけど、変な関係じゃないし、やましいことはなにもないからな」




黙っているのもあれだし。
少し、意地悪したくてついそんなことを言った。




「だから、ここに来ても未侑はいないし。待ってても帰っては来ないよ」




これは、こいつのため。
ストーカーと鉢合わせる可能性だってあるしな。
ストーカーはこいつの顔知ってるわけだし。


あの常連が、おそらくそのストーカーだ。
でも、確証がない。
字は似てたけど、それだけじゃ不確かだ。



警察にはちゃんと相談した。
刃の事も含め。
今まで以上にパトロールを強化してくれることになった。



だからってまだ解決したわけじゃないし。
こいつのとこに矛先が向く可能性は、まだある。




< 202 / 243 >

この作品をシェア

pagetop