クールな溺愛彼氏様⁉︎
「お前、この手紙、お前だろ!?」
「な、・・・な、んのことですかっ・・・」
しどろもどろに答える男。
俺は手紙を突きつけながら睨みつける。
「しらばっくれるな!毎日毎日懲りもせず」
「・・知らないって言ってるだろ!お前には、関係ないじゃないか!」
「関係ないってなにが」
「うるさい!俺を裏切るのがいけないんだっ!」
急に暴れ出した男が、俺の身体を押しのけた。
バランスを崩してしまった俺は、階段を踏み外し落ちていく。
その隙に、男は駆け出して逃げて行ってしまった。
階段の中腹辺りから転がり落ちて行った俺は、うち付ける痛みに、動くことができなかった。
くそっ!!!