クールな溺愛彼氏様⁉︎
「店長!!」
言われた処置室に行くと、店長は回転いすに座っていた。
私が入ると、顔をあげ、能天気に手を挙げた。
「よぉ。未侑」
「てんちょ・・・」
「なんて顔してんだよ。大丈夫だって。ただの打ち身と擦り傷だって」
店長は笑ってた。
腕にも足にも包帯が巻かれていて頭には大きなガーゼが貼ってあった。
「ごめんなさい・・・っ、ごめんなさいっ」
「なんで未侑が謝るんだよ」
「だって、私のせいでっ。私が巻き込んだっ!」
痛々しい姿を見てさらに怖くなった。
私のせいで、こんな目に遭わせてしまうなんて。
「大丈夫だって。未侑のせいじゃない。それだけは、絶対違うから」
店長の優しさに甘えすぎてた。
こんな時でも、店長は優しくて。