クールな溺愛彼氏様⁉︎



「りょうへ・・・」

「さっきの、気になってカフェ行ったら、病院行ってさっき帰ったって言われて」

「心配してくれたの?」





息を切らせるくらい、私を追うために走ってくれたの?
今、仕事中なはずなのに。

仕事を抜けて、来てくれたの?




「りょうへぇ・・・っ」




ポロポロと溢れだした涙。
ため込んだ思いが溢れだして、私は声をあげて泣いた。


椋平は、私の側に駆け寄って抱きしめてくれる。
煩いなんて文句も言わず、泣き止むのをじっと待ってくれる。




「悔しいっ・・・、皆に迷惑かけてっ・・・、手は痛いしっ・・・働けないしっ・・・辛いよぉっ」




弱音が溢れる。
火傷をしたことが辛いんじゃない。

火傷をして働けないことが、迷惑をかけてしまう事が辛い。

きっと、椋平はそんな私の気持ちを気づいてくれてた。


ポンポンと私の背中を叩いてくれて落ち着かせようとしてくれてる。
椋平が優しい。
一層涙は溢れた。




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