クールな溺愛彼氏様⁉︎



椋平のいない椋平の部屋に一人でいる。
そのことが無性にドキドキしてソワソワと落ち着かない。

いつも二人で並ぶソファも、一緒に見てるテレビも、一人だとなんだか変な気分。



どうしよう。
今日も椋平遅いのかな。

ご飯とか、作っておいた方がいいのかな。



あ、でも、なにもするなって言われたんだった。
椋平が帰ってきたら、どこかに食べに行くつもりなのかな?




そんなことを考えながら時間を過ごす。
痛みは相変わらず鈍く残っていて。
時々ズキンと来る痛みに唸りながら。



店長と加奈子から、火傷の加減はどうだとメールが入った。
返信しようと左手で打つけど、いつもは右手か両手持ちでやってたからうちにくく、時間がかかった。


もしかしなくても、右手が使えないってかなり不自由なんじゃ・・・。




どうしようもないことだけど、せめて左手だったらよかった。






ピンポーン。
玄関のチャイムが鳴る。



椋平?



パタパタと玄関まで向かう。
あけようとしたところで、椋平の言葉を思い出した。


そうだ。
確認して開けろって言ってた。





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