クールな溺愛彼氏様⁉︎
椋平が作ってくれたのは、オムライスとサラダとコーンスープ。
すごい、椋平って料理もできるんだ。
なんでもできるなんて、ずるい。
「スプーンなら左手でもなんとか食べれるだろ」
「え?それでオムライスにしてくれたの?」
「まあな」
「椋平の愛がたくさんこもってるんだね!」
「アホ」
机に向かい合って挨拶をして食べ始める。
私はなれない左手だけど、スプーンだから何とか食べれそう。
ぎこちなく口に運ぶと、それはそれは美味しいオムライスだ。
「美味しい!」
椋平が作ってくれたってだけで美味しさは数百倍UPするのに、そもそもがものすごくおいしいのだ。
料理のセンスあるんだ!
「ゆっくり食えよ。ほら、こぼしてる」
「うん。でも、美味しくって」
つい頬も綻ぶ。
美味しいって、幸せ。
椋平と一緒って幸せ。