クールな溺愛彼氏様⁉︎
「・・・怯えた顔してんじゃねぇよ」
椋平はそう言うと私の手をほどき、私の上から体をどかした。
捲れ上がった服を私は慌てて戻す。
椋平はキッチンに行き冷蔵庫から水を取り出して飲んでいた。
怖かった・・・。
いつもの、椋平じゃないみたい。
椋平は、冷たくて口が悪い時もあるけど、あんな風に乱暴なことはしなかった。
私、椋平の事怒らせちゃったんだ。
「椋平・・・っ、ごめん。ごめんなさい、私・・・」
ポロポロと涙を流し謝る。
いつも、私は自分の事ばかりで。
してもらう事ばかりを望んで。
だから空回りするのに。
俯いて泣く私の頭上に椋平のため息が降ってきた。