クールな溺愛彼氏様⁉︎
仮同棲生活もそれと同時に解消となって、そこは残念。
結局最後まで、椋平にいろいろしてもらったんだけど。
「で、で、彼とはどうだったの?」
「えっ?」
「あの日、いったん帰った後また戻ってきたのよ」
「ああ・・・。追いかけてきてくれて」
お客さんがいない時間帯、作業をしながら加奈子と話をする。
ずっと気にしていたみたい。
「いいなぁ。愛されてるじゃん」
「そうかなぁ」
「そうよ。あのイケメン彼氏!お昼に来ても素っ気ない感じだけど、やっぱ好きなんだねぇ」
しみじみと加奈子が言う。
恥ずかしいよ。
でも、そうなんだ。
椋平はわかり辛いけど私の事ちゃんと思ってくれてる。
「彼の気持ちが確認できたから、いいきっかけだったかも」
「もー、のろけちゃって」