クールな溺愛彼氏様⁉︎




「花火大会に行きたい!」



土曜日、仕事終わりに椋平の家にいつものように行って、二人が落ち着いて座った時に提案した。
来週の土曜の夜、花火大会があるんだ。

店長が開いた個人経営のカフェだから、その日は早くお店を閉めることになってる。
オフィス街だし、開いてても人は来ないだろうし。

だからこそ、椋平と一緒に花火大会に行きたいんだ。

休みが合わない私たち。
せめて、カップルらしいことを少しでもしたい。




「人ごみ嫌い」

「でもでも!せっかく、私だってカフェ終わるし時間できるのに!行けるんだよ!デートだって普段なかなかできないじゃん」




言うと思ったけど。
そういう人ごみ、きっと嫌いだろうと思ってた。
でも・・・。
いやいや行っても仕方ないし。

そんなことで椋平を困らせたくないし。

でも行きたいし。



「ウソだよ。仕事終わって準備できたら連絡して」

「え!?いってくれるの!?」




私は勢いよく顔をあげ椋平を見た。
椋平はおかしそうにケラケラ笑ってる。




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