クールな溺愛彼氏様⁉︎



「いいなぁ、彼氏と花火大会か」

「店長は、そういう人いないんですか?」



いよいよ待ちに待った花火大会の日。
少し雲行きが怪しいけど、大丈夫かな?


私は店長と閉店作業をしていた。



「俺はなぁ。報われない恋ばかりだよ」

「そうなんですか!?意外!店長って、結構誰にでもフレンドリーで女の子の扱いとか上手なのに」

「女の子は、そういうちゃらちゃらした男より、君の彼氏みたいなクールでそれでいて実は肉食系って男に弱いのよ」

「なんですか、それ。店長ちゃらちゃらしてないじゃないですか」




多少、スキンシップは多いけど、下心の感じないスキンシップだし。
本当に店長はいい男だと思う。

顔だって普通にイケメンだ。
店長が選んでるだけなんじゃないだろうか?

うん。きっとそうだ。



「よし。あとはしとくから、未侑上がっていいぞ」

「いいんですか?ありがとうございます!」




店長に頭を下げると、店長はひらひらと手を振る。
私は慌ててバックヤードに戻ると着替えを済ませカフェを後にした。





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