私の気持ち〜私の消えた記憶〜
「ほら、真美来ちゃったじゃない!」

お母さんが私の部屋のある2階に声をあらげる
すると、

「おはようございます。おばさん」

「......」ペコリ

玄関から颯人の声が聞こえてきた
ということは将馬も居るのだろう

用意が終わった私は下の階へ階段をかけ下りた

ガサガサガサ

視界が反転したと思うと次に体に鈍い痛みが走る
"痛い"そう感じたのは階段の下に着いた時だった

「タタタ...」

「真美大丈夫?」

「またかよ...」

そう言って手を差し伸べてくれる颯人
呆れたようにこちらを心配そうに見つめる将馬

「大丈夫だよ!わあっ!もうこんな時間!?お母さん、朝ご飯いらないわ!遅刻するよ二人とも行ってきまーす」

私は心配してくれる二人をおいて先に家を出た

「ハハハ、真美は相変わらずだね」

「遅刻しそうなの真美のせいだろ?」

「まぁまぁ、じゃ、僕らも行こうか」

「そうだな」

「「お邪魔しました」」

「遅いよ~!行こう!学校」

「ほら、行こうか将馬」

「はぁ」
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